Python を使って Excel ファイル を PDF に変換

このページでは、Python の「pywin32」ライブラリを使って Excel ファイルを PDF に変換する方法について解説しています。
「pywin32」は、Python から Win32 API を呼び出して Windows を制御できる外部ライブラリです。今回は、作成済みの Excel ファイルを pywin32 経由で開き、PDFファイルへ出力する処理を行います。
PDF の変換に Excel の機能を利用しているため、Excel がインストールされている必要があります。
※検証環境は、Windows 10 Pro 64bit 版、Excel 2013で行いました。

解説内容

1. pywin32 ライブラリのインストール
2. Excel ファイルを PDF 形式でファイル出力

1. pywin32 ライブラリのインストール

以下のコマンドを実行して、pywin32 ライブラリをインストールします。
※検証環境では、既にインストール済みでした。

 コマンド:pip install pywin32

pywin32 のインストール
pywin32 のインストール

2. Excel ファイルを PDF 形式でファイル出力

検証では、下記の Excel ファイルを PDF 形式に変換して出力します。

 Excel ファイル:Pythonテスト.xlsx
 PDF ファイル:Pythonテスト.pdf

処理の流れはシンプルで
「Excel 読込み → PDF 出力するシートを選択 → PDF 出力 → Excel 終了」
となります。
詳細は、下記のコードのコメントを参照してください。

 実行コマンド:python pywin32_excel_pdf.py

# Python を使って Excel ファイル を PDF に変換して保存
import win32com.client

# エクセルのオブジェクトを作成
excel = win32com.client.Dispatch('Excel.Application')

# ワークブックを開く
wb = excel.Workbooks.Open('E:\PythonPrograms\TestTools\Pythonテスト.xlsx')

# ワークシートを取得
ws = wb.Worksheets('サンプルシート')

# PDF 形式で出力(パラメータの'0'はPDF形式の場合)
ws.ExportAsFixedFormat(0, 'E:\PythonPrograms\TestTools\Pythonテスト.pdf')

# ワークブックを閉じる
wb.Close()

# エクセルを終了
excel.Quit()

変換結果の確認

変換前の Excel ファイル [Pythonテスト.xlsx]

変換前の Excel ファイル

変換後の PDF ファイル [Pythonテスト.pdf]

変換後の PDF ファイル

問題なく、PDFファイルが正常に出力されたことを確認できました。

以上で、Excelファイル の PDF 出力処理は終了です。

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