Windows 11 のシステム要件を満たさない PC のアップデート

自宅の古いノート PC が Windows 11 のシステム要件を満たさないため、Windows 10 のまま使っていたのですが、2025年10月14日でサポートが終了するため、Windows 11[Version 24H2]へアップデートすることにしました。

■ アップデート対象の PC

下記の 2013年のノート PC なのですが、 Windows 11 のシステム要件を満たしておらず、通常の方法ではアップデートできないため、この要件を回避する方法でアップデートしました。
※正規の方法でないため問題が起きても自己責任となります。

 TOSHIBA dynabook KIRA V832/28HS製品仕様][サポート期限 MS
  ※OS は Windows 10 Pro[Version 22H2]へ入れ替え済み
   SSD は 128 GB → 512GB へ換装済み

通常の方法では Windows 11 へのアップデート時に、以下のメッセージが表示されるため、アップデートができません。

この PC は現在 Windows 11 のシステム要件を満たしていません
このバージョンの Windows では、プロセッサがサポートされていません。
PC は TMP 2.0 をサポートしている必要があります。

Windows 11 のシステム要件メッセージ
Windows 11 のシステム要件メッセージ

■ Rufus を使った Windows 11 セットアップ用 USB メモリの作成

アップデート方法はいくつかあるようなのですが、今回は Rufus という起動可能な USB メモリを作成できるツールを使用する方法で行いました。

使用した機材
 今回のノート PC :C ドライブの空き容量が 20 GBくらいは必要と思われます。
 USB メモリ 32 GB:8 GB 以上は必要なようです。ファイル、フォルダ等は全て削除されます。

作業の流れとしては、事前に Windows 11 のアップデート用の ISO ファイルをダウンロードしておき、Rufus でシステム要件を回避する USB メモリを作成して、Windows 11 へアップデートしました。

① Windows 11 セットアップ用 ISO ファイルのダウンロード

最初に Microsoft のサイトから ISO ファイルをダウンロードして、任意の場所へ保存します。
今回は「Win11_24H2_Japanese_x64.iso」をダウンロードしました。

[Microsoft]Windows 11 のダウンロード
 https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11

Windows 11 の ISO ファイルのダウンロード
Windows 11 の ISO ファイルのダウンロード

② Rufus のダウンロード

次に Rufus のサイトから EXE ファイルをダウンロードして、任意の場所へ保存します。
今回は、最新版の「rufus-4.7.exe」をダウンロードしました。

[Rufus]Rufus のダウンロード
 https://rufus.ie/ja/

Rufus のダウンロード
Rufus のダウンロード

③ Rufus を使用して Windows 11 のシステム要件を回避した USB メモリを作成

Rufus で Windows 11 のシステム要件を回避したセットアップ用の USB メモリを作成します。
USB メモリを PC に接続し、②でダウンロードした「rufus-4.7.exe」を起動します。
以下は、起動直後の状態で「デバイス」で接続したUSB メモリが表示されていることを確認します。

Rufus の起動
Rufus の起動

次に「選択」ボタンをクリックして、①でダウンロードした Windows 11 の ISOファイル「Win11_24H2_Japanese_x64.iso」を選択します。
ISO ファイルを選択すると「ブートの種類」「イメージオプション」「ボリュームレベル」が、以下のように変更されます。

Rufus で ISO ファイルを選択
Rufus で ISO ファイルを選択

更に「スタート」ボタンをクリックすると、以下の画面が表示されます。
赤枠部分の1つ目のチェックが「Windows 11 のシステム要件を削除する」設定になります。
今回、2つ目のチェックはそのままにしておきます。
「OK」をクリックすると、USB メモリの作成が開始されます。

Rufus Windows 11 システム要件の削除
Rufus Windows 11 システム要件の削除

以下のように状態が「準備完了」となれば、 Windows 11 セットアップ用の USB メモリの作成完了です。
「閉じる」ボタンで、Rufus を終了します。

Rufus Windows 11 セットアップ用 USB メモリの作成完了
Rufus Windows 11 セットアップ用 USB メモリの作成完了

Window 10 から 11 へのアップデート

Windows 11 セットアップ用の USB メモリができましたので、Windows 10 → 11 へアップデートします。
以降の手順は、通常のアップデートと同じ手順になりますので、途中まで手順を記載しておきます。

Windows 11 へのアップデート
Windows 11 へのアップデート

エクスプローラーで USB メモリを開き、「setup.exe」をクリックするとアップデートが開始されます。

Windows 11 のアップデート
Windows 11 のアップデート

「次へ」ボタンをクリックします。
通常のアップデート方法では、ここで「Windows 11 のシステム要件を満たしていない」旨のメッセージが表示されていましたが、今回は、ライセンス条項の確認まで進むことができ、セットアップが開始できるようになりました。
以降の手順は、通常のアップデートと同じ手順になりますので、省略させていただきます。

Windows 11 ライセンス条項確認
Windows 11 ライセンス条項確認

数時間かかって、Windows 11 Pro 24H2 にアップデートすることができました。

Windows 11 Pro 24H2 アップデート後
Windows 11 Pro 24H2 アップデート後

■ ISO ファイルの削除、USB メモリのフォーマット

最後に、今回使用した ISOファイル「Win11_24H2_Japanese_x64.iso」と USB メモリのファイル、フォルダが不要な場合は、削除してください。
USB メモリを他の用途で使用する場合は、念のため、フォーマットしてしまった方が良いかと思います。

今回、エクスプローラーから「setup.exe」を実行して、Windows 11 へアップデートしましたが、USB メモリから PC を起動すれば、Windows 11 のクリーンインストールができるかと思います。

— おわり —