GIANT ESCAPE R3(2015)のケーブル交換 1/2

10年前のクロスバイク ESCAPE R3 があるのですが、しばらく乗らずに放置してしいたところ、シフトケーブル(ワイヤー)が錆びてしまい変速がうまくできくなってしまったため、ケーブルを交換することにしました。
ついでに、ハンドルの交換とサークルロックも取り付けました。
ハンドルは、純正のハンドルを左右 1 cm ずつカットしていたのですが、今の自分には乗りづらくなってしまったため、元の長さ(54 cm)に戻すことにしました。
また、タイヤもひび割れがひどくなっていたため、今回の作業前にミシュランの LITHION 2(23c)から、純正の DETONATOR(28c)に戻しました。R3 を買ってすぐに DETONATOR を外していたため、走行には支障はなさそうでした。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は、以下の順で作業を行いました。
ケーブル交換は、簡単そうな順にブレーキ(フロント→リア)、シフト(フロント→リア)の順で交換しました。
1. 交換するケーブル、サークルロックと工具等
交換する新しいケーブルとケーブルグリスになります。
シフターのインナーケーブルは、SHIMANO のステンレス製のケーブルにしました。
ケーブルセットが良かったのですが、白いアウターケーブルの在庫がなかったため、別々に購入しました。
ブレーキのインナーケーブルは、ロード用とMTB用がありますが、ESCAPE R3 は MTB 用になります。ロード用だとタイコの形状が違うため付けられないようです。
アウターケーブルは、Foglia というブランドのものにしました。Foglia(TOP)は日本のサイクルパーツの販売会社のようでした。
シフター用、ブレーキ用とも、ナイロンライナー入りでアウターキャップがついています。
ケーブルグリスは、高かったため他のグリスでも良かったのですが、一応、買っておきました。
サークルロックは、GIANT の ESCAPE R 用のものにしました。
短時間での駐車の場合、ワイヤーロックだと面倒なため取付けることにしました。
六角レンチで取り外しができてしまうため、長時間の駐車には向いていないと思います。
商品説明によると ESCAPE R シリーズの専用設計で、リヤのVブレーキマウントに取り付けるタイプのようです。六角レンチとワッシャー2個が付属していました。
私はヤフオクで購入したのですが、通常は、ジャイアントストアでないと購入できないようです。
■ 使用した工具
今回の作業で使用した工具一式(ラジオペンチ、ワイヤーカッター、ドライバー、千枚通し、六角レンチ)です。ワイヤーカッターのみ、追加購入しました。
アウターの切断面を整える際にヤスリもあればよかったのですが、なかったため適当に整えました。
その他、グリス、オイル等は、適宜、使用しました。
1. ハンドル交換
最初にハンドルを交換します。
ごちゃごちゃしていますが、ハンドル交換前の状態です。
純正のハンドルの両サイドを 1cm ずつカットしたものですが、フラットバー(クランプ径:25.4mm、幅:540mm)のハンドルに交換します。
まずはハンドルを外すため、グリップ、シフター、マウント等を外します。
以下は、グリップを外した状態です。
更にシフター、マウントを外し、ステムのネジを緩めてハンドルを取り外ました。
ステムのマウントは、そのまま残しています。
以下、いきなり新しいハンドルを取り付けた後の状態になりますが、シフターとグリップを取り付けました。
一旦、この状態でケーブルの交換作業を行い、ケーブルを取り付けた後でマウント等を取り付けます。
2. ブレーキケーブル交換(フロント→リア)
■ フロントブレーキケーブルを交換
最初にフロントブレーキのケーブルを交換します。
フロントブレーキからケーブルを外した後で、赤い矢印の部分からケーブルを引き抜いて交換します。
先にブレーキを開放して、六角レンチでケーブル固定ボルトを緩めて、ケーブルを取り外します。
エンドキャップも外しておきます。
次にブレーキレバーの調節ネジ回して、赤いラインのように溝を合わせます。
この溝からケーブルを交換します。
ブレーキレバーを引くと、ケーブルのタイコが入った留め具(下の画像の左側の矢印)がでてくるので、ケーブルを取り外します。
ケーブルは赤いラインの溝から引き出せます。
ケーブルは、タイコの留め具の下側にある隙間から外せます。
取り外したブレーキケーブル一式(アウター、インナーケーブル、インナーリードユニット)です。
※ケーブルは、特に錆びていなかったため、交換しなくても良かったように思います。
取り外した古いアウターケーブルに合わせて、新しいアウターケーブルをワイヤーカッターでカットします。
カットした際に穴がふさがっている場合は、千枚通し(他のものでも可)で穴を広げ、ヤスリ等で切断面を整えます。
念のため、アウター内にシリコンスプレーを吹いておきました。
※下の画像は穴を広げただけのため、バリ等が残っています。
インナーケーブルも古いケーブルに合わせて若干長めにカットし、ケーブルグリスを塗ります。
ケーブルを取り付ける準備ができたため、ブレーキを外した手順と逆の手順で、ケーブルを取り付けます。
ブレーキを引き、留め具にタイコを取り付けて、ブレーキの溝からケーブルを通します。
さらに調節ネジを回して、ケーブルが外れないようにします。
次にインナーケーブルをアウターケーブルとインナーリードユニットに通します。
ケーブルをケーブル固定ボルトで挟み、ブレーキの引き具合を調整しながらボルトを締めます。
本来は、ケーブルを適切な長さにカットしてエンドキャップを取り付けるのですが、今回は、他のケーブルを交換し終わってから付けることにしました。
以上で、フロントブレーキケーブルの交換作業は終了です。
■ リアブレーキケーブルを交換
続いてリアブレーキのケーブルを交換します。
リアブレーキからケーブルを外した後で、赤い矢印の部分からケーブルを引き抜いて交換します。
基本的には、フロントブレーキと同様の内容のため、説明は簡略化しています。
リアブレーキを開放し、エンドキャップとケーブルを外します。
フレームからブレーキケーブルを取り外します。
シフターからリアブレーキのケーブルを取り外します。
手順はフロントブレーキと同様に、調節ネジを合わせてからケーブルを引き抜きます。
以下、取り外したリアブレーキのケーブル一式です。

取り外した古いアウターケーブルに合わせて、新しいアウターケーブルを2本カットして切断面を整えます。
※念のため、ケーブル内にシリコンスプレーを吹いておきました。
インナーケーブルは、カットせずにケーブルグリスだけを塗っておきました。
以下、リアブレーキケーブルを取り付けた後の状態です。
取り付け後、矢印部分の調節ネジを回して、ケーブルが外れないようにします。
※シフターへの取り付けは、フロントブレーキと同様の手順ため、割愛しています。

以下は、ブレーキケーブル固定後の画像です。
インナーケーブルをアウターケーブルに通し、リアブレーキの引き具合を調整しながら、ケーブルを固定します。
ケーブルが固定できたら、適切な長さにインナーケーブルをカットして、エンドキャップを取り付けます。
※今回、エンドキャップは、後で取り付けました。
以上で、リアブレーキケーブルの交換作業は終了です。
記事が長くなってしまったため、続きの作業 4、5 は 別ページ に記載しています。
■ 記事リンク
■ 関連ページ
- GIANT ESCAPE R3(2015)のケーブル交換 1/2(このページ)
- GIANT ESCAPE R3(2015)のケーブル交換 2/2
- GIANT ESCAPE R3(2015)のシフター交換