ピーマンPRO を使ったディスクの消去

古い PC が何台かあるのですが、廃棄する際にディスクをフォーマットだけして捨てるのは危険なため、ディスク消去ツールの「ピーマンPRO」を使ってみました。
5000円位するため有料のツールでは高い方かと思いますが、何度か業務で使ったことがあったため、自宅でも使用してみることにしました。
もう少し安価なツールもあるようでしたので、通常はそちらでも良いように思います。
■ 作業手順
今回は、以下の手順でディスクの消去を行いました。
- ピーマンPRO の購入とダウンロード
- ピーマンPRO 起動用 CD-R の作成
- ピーマンPRO の起動とディスク消去
- HDD 内の処理結果ログの削除
- (追加)Let’s note の HDD 確認 [2025/8/14 追記]
消去対象の PC は、古いノート PC の VAIO になります。
Let’s note も消去する予定だったのですが、ハードディスクが破損しており、PC が起動できませんでしたので、1台のみとなりました。
1. ピーマンPRO の購入とダウンロード
購入方法は公式サイトの「購入方法」のページに記載があるのですが、自分は楽天の amisoft DLストアからダウンロード版を購入しました。
購入すると 30 分くらいで、メールでダウンロード先の URL が送られてくるので、ZIP ファイルをダウンロードします(最新版でない場合あり)。
最新バージョンが欲しい場合は、面倒なのですが公式サイトの申込みページから依頼すると翌日位にメールでダウンロード先が送られてきます。
今回は、最新版の Ver. 4.8.7(gppro478.zip)を使用しました。
ツールのセットアップは難しくないため、公式サイトの「製品マニュアル」を参照ください。
インストーラーはないため、ダウンロードした ZIPファイルを任意のフォルダへ展開するだけになります。
ディスクの消去は、PC 起動時に CD-R または USB メモリーからピーマンPRO を起動して行います。
事前準備として、「CD-R にピーマンPRO のイメージ書き込む」か、「ピーマンPRO 起動用の USB メモリーを作成 」する必要があります。
今回の PC は USB から起動できなかったため、CD-R を使用する方法で行いました。
2. ピーマンPRO 起動用 CD-R の作成
展開後の「cd.iso」ファイルのポップアップメニューの「ディスク イメージの書き込み」をクリックして、ISO ファイルをCD-R に書き込みます。
以下の画面が表示されるので、書き込み用のドライブを選択し、「書き込み」をクリックします。
書き込み完了後、「閉じる」をクリックします。
以上で、CD-R の作成は終了です。
3. ピーマンPRO の起動とディスク消去
上にも記載しましたが、今回はノート PCの「 VAIO」のディスク内容を消去します。
まず、VAIO を起動して BIOS の設定で、ブートドライブを CD-R に変更します。
次に、 2. で作成した CD-R をセットし、PC を再起動します。
① メニュー画面
再起動後、しばらくするとピーマンPRO が起動し、以下のような「メニュー」画面が表示されますので、「ディスクの状況表示」が選択された状態で「Enter」キーを押します。
② ディスクの状況表示
「ディスクの状況表示」画面の内容を確認後、「OK」ボタンへ移動して「Enter」キーを押します。
さらに「ディスクの詳細情報」画面の内容を確認し、「Enter」キーを押します。
※かなり放置していたせいか、使用時間と電源OFF/ONがおかしいですが、このままとします。
③ 消去処理を選択
「メニュー」画面に戻り、ディスクの「消去処理(消去内容)」を選択して「Enter」キーを押します。
今回は、2回消去の「ランダム-00」で行います。回数が増えるほど時間がかかります。
④ ディスクの選択と処理オプション
消去するディスクを選択し、処理オプションにチェックを付けます。
今回、「ログ(HDD)」にチェックを付けてしまったのですが、HDD に消去結果のログが残るため、外した方が良いかもしれません。
※今回は、ディスク消去後に「diskpart」でログを消去しました。
消去内容が決まったら「OK」に移動し、「Enter」キーを押します。
⑤ 消去処理の開始確認
「確認」画面が表示されますので、問題なければ「Yes」ボタンに移動して「Enter」キーを押します。
⑥ 消去処理開始
消去処理が開始されますので、しばらく待機します。
処理時間は、ディスク容量やスペックにより変わります。
今回は、ディスク容量が 40GB の HDD で 2 回処理を行ったため、2時間程度かかりました。
⑦ 検証処理開始
消去処理が終わると、引き続き検証処理が開始されますので、待機します。
こちらも時間がかかります。
⑧ 処理完了後の確認
消去処理が完了すると、「確認 」画面が表示されますのでエラーがないことを確認します。
問題なければ「閉じる」へ移動し、「Enter」キーを押して「メニュー」画面へ戻ります。
⑨ CD-R の取り出しと終了
以上で、消去処理は完了となりましたので、CD-R を取り出します。
メニューの「終了」を選択し、「Enter」キーを押してピーマンPRO を終了します。
⑩ PC 再起動後のログ確認
PC が再起動すると、以下のような処理結果のログが表示されますので、内容を確認します。
これで、消去処理は終了なのですが、HDD に上記のログが残ってしまっているため、消去しておきます。
※④の処理オプションで「ログ(HDD)」のチェックを外せばログは残らないかと思います。
4. HDD 内の処理結果ログの削除
HDD のログを削除はいくつかあるかと思いますが、今回は Windows のインストーラーを使って行います。
Windows のインストールメディアが、Windows 7 のものしかなかったため、7で行ったのですが、他のバージョンでも同様かと思います。
① Window のインストーラーの起動
Window のインストールメディアを PC にセットして PC を再起動し、「Windws のインストール」画面を表示します。
この状態で「SHIFT+F10」キーを押してコマンドプロンプトを表示し、「diskpart」コマンドを実行します。
「list disk」で消去対象のディスクの番号を確認します。

さらに「select disk 0」で対象のディスクを選択し、「clean」ディスクを消去します。
念のため「list disk」でディスクの状態を確認して、「exit」で「diskpart」を終了します。
Windows のインストールメディアを取り出し、PC を再起動します。
再起動後、以下のように表示されれば、ログが削除されたことになります。
以上で、「ピーマンPRO を使ったディスクの消去」は終了です。
5. (追加)Let’s note の HDD 確認
今回、Let’s note のディスク消去も行いたかったのですが、ピーマンPRO が起動しなかったため、BIOS を確認したところ、そもそも HDD が認識されていませんでした。
HDD のコネクターが外れているのかと思い、HDD を取り外して再接続してみたりしたのですが、認識されなかったため、残念ながら HDD 自体が破損してしまっているようでした。
[2025/8/14 追記]
試しに別の HDD に交換してみたところ、正常に認識されました。
元の HDD は故障しておりデータが消去できないことが分かりましたので、物理的に破壊して廃棄しようかと思います。
その後、家の中をあちこち探したところ、Windows 2000 のインストールメディアが残っていたため、ついでにインストールしてみました。
以下、インストール後のシステム情報(CPU:Celeron の 400MHz、メモリー:128MB)になります。HDD は 1GB 使っていなかったと思います。
Let’s note も廃棄予定だったのですが外付けの FDD があったため、予備機として残しておこうかと思います(実際に使うことはなさそうですが)。
■ 更新履歴
[2025/08/11]新規投稿
[2025/08/14]Let’s note について追記